音と紅茶の時間

音楽と恋の話、想い出話、今の心模様に、紅茶を添えて。

おふろでゆらゆらと

meirryのハンドメイドネックレス~Frechdachs

*****

子供のころ、お風呂はガス釜で、
今みたいに、足を延ばせる湯船じゃなくて、狭くて深かった。

体育座りみたいにして入るんだけど
ときどき、ひざをかかえて、目をつぶって
そのままお湯に沈んでみたりした。

丸くなって、湯船のどこにも触れないようにして
水面にも出ないように、もぐってみる。

あたたかなお湯の中でふわふわと
髪の毛がゆらゆらゆれて。

おかあさんのお腹の中の胎児っていうのは
こんな気持ちなのかもしれない、なんて考えながら、
暗くて狭くてあたたかな空間にゆられながら浮いていた。

少し悲しかったり、つまらなかったり、
淋しかったり、ゆううつだったり、
行き場のない気持ちを抱えているときは、
一人で、こっそりお湯に沈みながら、泣いてみたりした。

あたたかな水の中でひざを抱えてゆられながら浮かんでいると
誰かに守られているみたいで、少し安心できるような気がしたんだ。

♪ こちらもどうぞ ♪

子供は無邪気? 私は、非常に無邪気ではない 悩み多き子供だったので、 子供はいいわねー、無邪気で。 なんて言葉を聞くたびに、反発したくなったものだ。 女の子は、三歳にはすでに女。媚を売ることも知っている。 ***** ところが、高校時代、クラス...
過去の記憶2・友達が欲しい 過去の記憶1から。 ***** 私は、転勤族の子供だった。 今ある人間関係は、そのうちリセットされる。 そう思って、同級生とは付き合っていた。 本を読んでいるだけではなく 友達とも遊びたい、そう、突然思ったのは 小学校3年生のとき...
過去の記憶1・屁理屈をいう子供... かこの過去の思い出をたどるシリーズ。 ダークなので、気が重くなりたくない方は 購読をお控えくださいませ(笑)。 ***** 思い返せば、私は、小さい頃から 理屈っぽい子供だった。 本を読むのが大好きで、国語や理科が大好き。 ...
過去の記憶5・将来への挫折 過去の記憶4より ***** 女子より、男子と話す方が、気楽。 そう思ったのも、この時期。 男同士、女同士なら、自分と違う価値観の相手を 自分の価値観に引き寄せようとしてしまうけれど もともと違う存在ならば、 そのまま認めること...
過去の記憶4・思春期の闇 過去の記憶3より ***** 中学生時代。私はひたすら暗かったように思う。 人生に関して、一番真剣に悩んでいた時期。 疎外感。 そんな思いをいつも抱えていた。 合唱部の中でも、クラスの中でも居場所はあった。 一目置かれる存在...

♪ Pick up items ♪ スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です