音と紅茶の時間

音楽と恋の話、想い出話、今の心模様に、紅茶を添えて。

愛された記憶


チャーム天使の羽~ビーズ工房Moco

*****

私の父は、子供を8時までに寝かせることに
とても厳しかった記憶があります。

なので、私と兄たちは、夕食を食べてお風呂に入り、
好きなテレビが始まるまでに、大急ぎでパジャマを着て、
歯を磨き、布団を敷いて、それから、居間で
テレビの前に向かいました。

でも、テレビを見ている間に眠くなっちゃったりして、
じゅうたんの上でごろんと横になり、うとうと、うとうと。

テレビが終わって寝る時間。

がんばって起き上がって、
自分で布団に行くことはできるけれど、
幼い私はよくそのまま目をつぶって、
動けないふりをしていました。

そうすると、しょうがないなぁ、甘えっこだなぁって、
父か母が、小さな私をお姫さまだっこして、
布団まで運んでくれるのです。

ゆらゆら、ふわふわ。

そのゆらゆらは、とてもあたたかくて。
それは、とても幸せな記憶で。

今でも私は、ふとしたときに、そのふわふわを
思い出したりします。

そして思うのです。

私は、確かに、愛されていた存在なのだなぁ、と。

*****

私には小さな子供が二人いて、
真剣に100%の愛情を注いだりはしていないけれど、
彼らの心の中にも、静かに雪のように
愛された記憶が降り積もっていればいいと、
祈るような気持ちで、願ったりしているのです。

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