ロブスターでも伊勢海老??アフリカロブスターというイセエビがいる
このお正月のおせち、もう決めました?
我が家では、COOPあたりで、子供たちが好きそうなものだけ
ちょこちょこ買ってくる予定です。(※伊達巻きは必須!)
だって、高いお重を買っても飽きちゃって食べきれないんだもの。
でも、年始に大勢の来客があるお宅だと、一セット買うと、
豪華だし、たくさんの料理を作らなくて済むので、
購入される場合もあるんだろうなぁ、って思います。
今どき、全品手作りして重箱に詰めているご家庭は少ないのかなぁ?
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このところ、百貨店や有名ホテルなどでの食材の虚偽表示の
ニュースをよく目にします。
市場では、その余波で、おせち需要の伊勢エビの値段が
高騰しているとか。
“これまでロブスターを「伊勢エビ」と称して使っていた業者が、あわてて本物の調達に動いているようだ。卸売市場での取引価格は、騒動が起きる前に比べて2割程度上昇している。”
・・・おせち需要の伊勢エビ急騰 虚偽表示の余波 ロブスターから転換?
2013/11/9 日本経済新聞 電子版
そのことも含めて、職場でインターネットおせち販売の話を
していたら、あるネットショップのおせちの販売ページで、
こういう表示を見つけました。
“伊勢海老の酒蒸し:えび類(ロブスター)
※アフリカミナミイセエビ使用 ”
えっ?伊勢海老なのに、ロブスター使用?
正直に原材料書いてるのはいいけど、ロブスターじゃだめじゃん?
でもでも、アフリカミナミ「イセエビ」って、伊勢海老の仲間なの?
何コレ??
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で、調べてみました。
甲殻綱十脚目イセエビ下目イセエビ科ミナミイセエビ属
◆アフリカミナミイセエビ(アフリカロブスター)
◆オーストラリアミナミイセエビ(オーストラリアロブスター)
・・・ぼうずコンニャクの「市場魚貝類図鑑」
アフリカミナミイセエビ、オーストラリアミナミイセエビは、
結婚式などで使われていて、料理店では曖昧にイセエビと
表現されて出てくるそうです。
市場名はロブスター。「非常に美味」なのだそうです。
へ-、今までホテルの結婚披露宴で食べてた伊勢海老は、
これだった可能性もあるのかも?
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さらに調べてみました。
“イセエビ(伊勢海老、学名:Panulirus japonicus、英語: Japanese spiny lobster)は、エビ目(十脚目)イセエビ科に属するエビの1種。広義にはイセエビ科の数種を指す。”
“イセエビ科 Palinuridae は8属49種があり、食用や観賞用などに利用される。「イセエビ」は厳密にはその中の1種だけを指すが、日本の水産業者等の間ではイセエビ科に属するいくつかのエビの総称となっており、輸入種も含めて市場においてもその総称で流通している場合が多い。”
・・・イセエビ Wikipedia
伊勢海老は、狭い意味では、エビ目、イセエビ科、
イセエビ属の「イセエビ」という種のエビです。
ただし、広い意味では、イセエビ科のエビ、先ほど出てきた
ミナミイセエビ属のオーストラリアロブスターや、
アフリカロブスターも、市場ではイセエビとして取り扱われて
いるとのことです。
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じゃあ、イセエビは、ロブスターなの?という話ですが、
“狭義のロブスターはザリガニ下目・アカザエビ科(ネフロプス科)・ロブスター属に分類される甲殻類を指す言葉であり、下目レベルでイセエビとは異なる。広義にはロブスターは大型の歩行型エビ全般を指す総称であり、イセエビをロブスターの一種とみなすのは、その意味では間違いではない。”
・・・イセエビ Wikipedia
エビ亜目の下に、ザリガニ下目とイセエビ下目があって
そこで分かれているんですね。
狭い意味では、ロブスターはザリガニの仲間だから、
イセエビ下目のイセエビはロブスターではないんだけど、
おおざっぱに、大型の歩くエビをロブスターって呼ぶ場合も
あるから、イセエビもロブスターと呼ばれたりもする、と。
ちなみに、イセエビの英名は、Japanese spiny lobster。
ロブスターって、呼ばれてますね笑。
久々に亜目とか、属とか科とかいうの話を読んで、学校の
生物の時間を思い出しちゃいました。
そもそもザリガニって広い意味ではエビなのだよな、と
改めて知ったわけです。
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と、いうわけで、ロブスターと書いてあるからといって、
イセエビじゃないじゃないか!虚偽表示だ!と短絡的に
怒っちゃいけないってことですね。早とちりかもしれない。
とはいっても、伊勢で捕れたかどうかはともかく、日本近海産ではない、
アフリカミナミイセエビ(アフリカロブスター)や、
オーストラリアミナミイセエビ(オーストラリアロブスター)を
イセエビと呼ぶのはよくても、「伊勢海老」って書いちゃうのは
どうなのかなぁ、って私は思ったりしますけどねぇ・・・。
※記述、表現に間違いなどありましたら、お知らせ下さいませ。
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コメント
う~ん?
読んでいると混乱してしまいますね(笑)
イタリアでも伊勢えびって食べますが、
正式には、日本の伊勢えびと種類が違うんですね
てっきり一緒だと思ってました
まぁ、個人的には、美味しければ良いや!って感じです
ただ、騙して安いエビを高いエビとして売るのは許せません
ちゃんと、これは安いエビですが、味は高いエビに負けてませんよ!
って言ってもらえると安心ですけどね
分かりにくいよねーw
イセエビをロブスターって言っても、広い意味では間違いじゃないけど、
イセエビ科じゃないロブスターを伊勢海老って言ったら、
完全に嘘っこだってことだよ。
イタリア語のアラゴスタの意味は何ですか?
って聞かれて
伊勢えびですって答えたら嘘になるのかな?(笑)
でも、辞書で調べると伊勢えびって書いてあるんですよね
ノルウェーからモロッコ近海の北東大西洋・地中海で採れるのは、
ヨーロッパイセエビ属のヨーロッパイセエビっていうものらしいです。
「イセエビ」って言うのはいいんじゃないですか?
「伊勢海老」はどうだろう?笑
”ヨーロッパでは古代ローマ時代からイセエビが好んで食べられていました。フランスでは現在でも高級食材のひとつで煮込み料理やソースの素材に使われています。”
だそうですよ。
http://www.uminosachi.net/uminosachi/kokakurui/iseebi.html
やっぱり、漢字の伊勢は、地域の伊勢なので伊勢えびって使うとアウトなんでしょうね
イタリアのサルデー二ャ島のイセエビは有名ですよね
食べたいよー o((>ω<o))((o>ω<))o