音と紅茶の時間

音楽と恋の話、想い出話、今の心模様に、紅茶を添えて。

過去の記憶4・思春期の闇

過去の記憶3より

*****

中学生時代。私はひたすら暗かったように思う。
人生に関して、一番真剣に悩んでいた時期。

疎外感。
そんな思いをいつも抱えていた。

合唱部の中でも、クラスの中でも居場所はあった。
一目置かれる存在。

歌もうまいし、人をまとめる強さもある。
たいして勉強していないのに、成績もいい。

プライドは高かった。
自分のやりたくないことをやってまで
人に好かれたいとは思わなかった。

でも、自分がこれでいいとは思えず、とても不安だった。
直さなきゃいけない部分や
欠けている部分が大きくある、と常に感じていた。

心を割って話をできる友人がいないと感じていた。
心から笑って話ができる友達が欲しいと、渇望していた。

好きでいつも一緒に過ごしたいと思う友人たちに、
私より大切な友人がいるという事実。

人は沢山いるのだから、
その人の一番でいることなんて奇跡。
大切に思われる人の一人であるということで
いいと考えないと、と思いながら
満たされない淋しい想いが、心の中で巡回した。

これは、嫉妬、という感情なのだ、と
私は、辞書や本を読んで理解した。

そして、その感情にどう納得したらいいのか
どう折り合えばいいのか
本の中に答えを探して、ひたすら読みあさった。

リストカットをしてみたい、と
何度も思ったのもこの時期。

友人といさかいが起こるたびに
あのときは、こう言う「べき」だったのか
ああ言えば、どうなっていただろうなどと
ぐるぐるぐるぐる考えた。

ひたすら繰り返される自己嫌悪。

自殺はしようとは思わないけれど
穴の中に消えてしまいたい。

だって、自殺をしてはいけないと
本に書いてあったから。

自分の身体を傷つけることは
罪なのだと、本に書いてあったから。

一方で、本で予備知識を大量に入れていた私は
これが、思春期の憂鬱、心の闇ってやつなんだ、
時期を通り過ぎれば、消えていくらしい、
なんて、冷静に受け止めていた部分もあったのだ。

過去の記憶5

♪ こちらもどうぞ ♪

過去の記憶2・友達が欲しい 過去の記憶1から。 ***** 私は、転勤族の子供だった。 今ある人間関係は、そのうちリセットされる。 そう思って、同級生とは付き合っていた。 本を読んでいるだけではなく 友達とも遊びたい、そう、突然思ったのは 小学校3年生のとき...
過去の記憶5・将来への挫折 過去の記憶4より ***** 女子より、男子と話す方が、気楽。 そう思ったのも、この時期。 男同士、女同士なら、自分と違う価値観の相手を 自分の価値観に引き寄せようとしてしまうけれど もともと違う存在ならば、 そのまま認めること...
過去の記憶1・屁理屈をいう子供... かこの過去の思い出をたどるシリーズ。 ダークなので、気が重くなりたくない方は 購読をお控えくださいませ(笑)。 ***** 思い返せば、私は、小さい頃から 理屈っぽい子供だった。 本を読むのが大好きで、国語や理科が大好き。 ...
愛された記憶 チャーム天使の羽~ビーズ工房Moco ***** 私の父は、子供を8時までに寝かせることに とても厳しかった記憶があります。 なので、私と兄たちは、夕食を食べてお風呂に入り、 好きなテレビが始まるまでに、大急ぎでパジャマを着て、 歯...
幼き日のサイクリングロード 小学校一年生の時、私は札幌市白石区の団地に住んでいた。 転勤族だったので、一年間だけ。 白石には、白石サイクリングロードというものがある。 現在は、北広島のエルフィンロードまでつながっているけれど、 当時は上野幌が終点だったような気がする...

♪ Pick up items ♪ スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です