音と紅茶の時間

音楽と恋の話、想い出話、今の心模様に、紅茶を添えて。

来ぬ人を待つ

”来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ  ”

        ~権中納言定家(藤原定家)

ブログを移転してから、もう10か月も経った。
それでも、今まで、旧ブログのコメント欄と、
トラックバック欄は開けたままにしておいた。

大切な誰かが、来るかもしれないと思っていたから。

更新を終了してはいたけれど、いつでも心は旧ブログに
それなりに残っていたんだな、って改めて思う。

ふと、もういいかな、って思えた。

もう、この場所で待っているのはやめよう、って思った。

私に本当に会いたいと思ったら、ここに来てくれると思うから。

ここに来る道は、もう伝えてあるのだから。

*****

ああ、想い出した。
クレヨン社の『辻が花浪漫』だ。

「オレンジの地球儀」というカセットテープのアルバムは
何度も、何度も聴いた。

 ”螺旋階段を昇ると低く 古い木の扉
  雲に手が届きそうな丘 海を見下ろすカフェテラス”

『航海図のない船』も、ゆったりとした優しく哀しく
空に昇って行くようなメロディーラインと歌詞が
今も心に残っている。

来ぬ人を待つ二つの歌。そのうち一つ、見つけた。

◆Youtube(音が出ます)
 クレヨン社『辻が花浪漫』~「オレンジの地球儀」より

 ”想う人に尽くせないのなら 何が黒髪 何の化粧”

ちょっと差がつく百人一首~長岡京小倉山荘

♪ こちらもどうぞ ♪

3月のストライキ 春のはじめというのは、まあ、毎年だいたい調子が悪い。 3月はなんだかんだやらなきゃいけないことも多く、 最近は帰省に関わる嫁姑間の埋められない意識の違いだの、 職場の人間関係の微妙な緊張感だの、 日々のお弁当作りだの、家のごちゃごちゃだの...
片付けへの抵抗感と親への反発(下)... (上)から続きます。 ***** 電話で家の片づけをしないと、母と約束した私は 飛行機の移動で疲れているのに、外で待たせるのは申し訳ないと思い、 勤務先のレストランで、家のカギを渡して、 先に、家で休んでもらうことにしました。 両親は...
もう何も書けない・お休み中に考えてたこと... 二週間ばかり、ココロデザイン全体で、 お休みをいただいてました。 実は、お休みに入る前からずっと不調で、 PCに向かっても、まったく記事を書く気が起きず、 最初の10日間くらいは、本気で、ひょっとしたら もうこのままブログを再開できないん...
生まれ変わるなら 生まれ変わったら、何になりたいだろう? 今、私は、現状とりたてて境遇に不満もなく、 変わりたい、変えたいと望むことも多くあるけれど 生まれ変わるまで気長に待つことなく、 今、この自分で、何とかしたいと思う。 生まれ変わっても、この生きて...
大切なものは人に譲ってはいけない... これは、もう亡くなって10年になる私の祖母、 つまりは、私の母の姑が、嫁に残した教訓。 私の母は、お人好しというか、人に悪く思われたくない人で、 欲しいと言われるものは、惜しいな、と思うものも、 親戚関係、友人に譲ってしまう人だった。 ...

♪ Pick up items ♪ スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です