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2014年07月21日

お腹が空いているからお料理がおいしい

夕食のハンバーグを焼いていたら、突然思い出したこと。

*****

以前、高校のときの部活の先輩の新居におじゃまさせて
いただいたことがある。

私の高校は札幌なのだけれど、関東に就職した年の近い
部活のOB、OGを呼び集めて、小さな同窓会みたいなものを
開いてくれたのだ。

先輩の奥様は、にこにことしたかわいらしい方で、
たくさんの自分の知らない、夫である先輩の友人たちに
囲まれて、穏やかに応対してくださっていた。

先輩のお宅と、私の住居はとても遠くて、片道二時間以上。
お昼についたときは、お腹がぺこぺこだった。

先輩が自ら用意してくれたのはタンドリーチキン。
奥様の手料理。それから、メンバーがちょこちょこ
持ち寄った料理が並んで、ランチパーティーが始まった。

私は、「お腹が空いてるから、すっごくおいしいです!」
と感激して言った。

すると、先輩に「人が作ってくれた料理にその言い方は
失礼だよ。料理自体はおいしくないみたいに聞こえるよ。」
とたしなめられた。

私は、普段は温厚な先輩に、優しい言い方ではあるけれど
叱られて、恥ずかしいやら申し訳ないやらで、とっさに
「だって、すごくお腹が空いてたんですもん。本当のこと
言っただけですもん。すごくおいしいです。」などと、
もごもご、とても言い訳にならない言い訳をしてしまった。

それきり、先輩はそのことには触れなかったけれど、
帰り道、自分のあの言い方はなかったな、初対面の奥様にも
本当に申し訳なかったな、と、ぶつぶつ反省しながら帰った。

*****

今なら、お料理してくれた人に対して、お腹が空いているから
おいしいです、なんて言い方はしない。先輩のおかげ。

本音であっても、悪気が無くても、口に出して印象のいい
言葉と、悪い言葉がある。相手がどう受け止めるのかを
考えないとね、って先輩は教えてくれた。

あの時、失礼な言い方をしてしまいました、本当ですね、
ごめんなさい、って素直に謝れたらよかったのにな、って
改めて思う。

10年以上前、20代の生意気だった頃の、苦い思い出。

posted by かこ at 20:16 | Comment(0) | おいしい記憶
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